期待が大きく外れた、がっかりなレースになりました。
ウオッカのレース運びが鍵になる、と言いましたが、正にそれがこのレースを決めてしまった感じです。
折り合いが付くかどうかを不安として挙げましたが、結局スタートして行きたがるのを抑えてあの位置取り。
しかしいくら折り合いが付いても、あの位置では勝負にはなりません。
ジョッキーの「相手を気にしないで乗る」と言うコメントが気になっていましたが、このレース振りでは、今回は次に向けての叩き台で、負けてもいいと思っていたようにも思えます。
ベッラレイアにも同じことが言えます。これも行きたがるのを抑えるような形で後方の位置取りになりましたが、あんなところからいくら脚を使ったところで、あれだけ楽をしているダイワスカーレットを捕まえることなんて出来ません。
ウオッカに比べれば自力で負かしに行けるだけの力は劣るのかもしれませんが、それにしてもあの位置ではもう前が崩れるのを待つ以外にはありません。
ベッラレイアに関しては、この秋の乗り替わりは失敗だと思いますね。なぜあれだけ良い騎乗をしていたジョッキーを変えるのかも分かりませんでしたし、今日のレースでも、あのジョッキーならもっと違った競馬を見せてくれたんじゃないかとも思います。

さて、ダイワスカーレットはあれだけプレッシャーが無ければ勝って当然です。
少し行きたがるところはありましたが、折り合いの付いた後は、急激なペースダウンにも問題なく対応しました。
やはり前に行けるというのはそれだけで大きな武器になりますね。
レインダンスは自分の力をキッチリ出しました。
前走の負けが力関係的には決定的だったというのは、間違っていないと思います。
4番手以降は横一線。それならばもう妙味は無いと思っていましたが、みんなして同じことを考えてあれだけ急激に人気が落ちるのであれば、むしろ妙味はありましたね。


ウオッカにしてもベッラレイアにしても、あれで自分の力は十分に出しているのでしょう。
しかしながら、100%の力を出したところで勝ちに行かなければ意味の無い馬たちの筈です。
グリーンチャンネルの予想番組でも皆さん言っていましたが、僕らファンが見たいのは面白いレース。
終いバタバタになってブサイクな競馬になったって、震えるような勝負が見たいのです。
馬券を当てる為だけに毎週競馬を見ている訳ではありません。
是非ともエリザベス女王杯でまたこの組み合わせが見たいです。
これでJCになんか行ったら、もうアンチウオッカになっちゃいますよ。
ただ、ダイワの方に、もうこいつらはいいや、って言われちゃうかも知れませんけど。