今週から新馬戦が始まりました。
いきなり初日から、エアグルーヴの仔ポルトフィーノが期待通りのレースで勝ち上がりました。
重賞に出て来るようになってからの楽しみももちろんありますが、デビュー戦で、そのお母さんやお姉さん、お兄さんに思いを馳せるのは、競馬ならではの楽しみ。
エアグルーヴの仔は4頭目のデビュー勝ちですが、初戦では上手にレースをするものの、その後期待通りの活躍を見せてくれたのはアドマイヤグルーヴだけ。
そのアドマイヤグルーヴも早い時期にはGⅠでは難しいところを見せていましたから、使ってからの変わり方が課題とも言えそうです。
父がクロフネに変わって、どう変わるのか、楽しみに見ていきたいところです。


エアグルーヴの現役時代でまず思い出されるのは、いちょうSです。
直線半ばで受けた致命的な不利を、何も無かったかのように勝ってしまった時には、随分と驚かされました。
ノースサンデーの大斜行を余裕で避けて完勝のオークス
「クイーンCでもフラフラしてたから」のジョッキーの言葉に感心させられました。
そして、5歳の秋。
バブルガムフェローを負かした天皇賞
強いピルサドスキー相手に2着したジャパンC
そして最も印象に残っているのは有馬記念の3着。
強いマーベラスサンデー相手に、堂々と直線入り口で先頭に立った姿には、胸を締め付けられるような思いがしました。


この、エアグルーヴの5歳の秋は、自分の見てきた競馬の中でも大きな位置を占めています。