今年の夏競馬は、あっという間に終わってしまった感じがします。
個人的にもバタバタしていたし、開催の中止なんかもあったせいでしょうか。


夏競馬の楽しみと言えばやはり新馬戦です。
今年は北海道が例年ほどレベルが高くなかったような気がしますが、そのせいかまだこれと言った大物が出てきていないように思います。
未だに初っ端のポルトフィーノの印象が強いくらいですから。
あとは札幌で勝ち上がったサブジェクトくらいでしょうか。
フジキセキは、サンデーがいなくなって配合相手が変わったせいか、この2年でかなり産駒の印象が変わってきました。
フジキセキだから、と言って距離で嫌ったら、痛い目にあいそうです。
あと印象に残るのは、藤沢厩舎の良血たちの見事な負けっぷりでしょうか。
新馬を下ろす時期が早くなってきたこの数年からしても、結構な数が既にデビューしている感じですが、勝ち上がったのは1頭だけですかね?
まあ、馬券を買う方からすれば人気を持って行ってくれるのでありがたい限りですが。
シンボリクリスエス産駒が思ったほど走ってこないのも気になります。
距離の長いレースが増えてくるこれから、と言う見方もありますが、出てくる子供たちに殆どお父さんの面影が感じられないのが気になります。
逆に言えば、お父さんのあの素晴しい馬体を受け継いだ子供が出てきた時が楽しみ、と言えるかもしれませんね。


クラシック3冠目に向けても、今年はこれと言った上がり馬が見当たりません。
何頭か期待をして見ていた馬もいましたが、たまたまレース時の馬場が悪かったことなどもあってか、ハズレに終わりました。
菊花賞に向けては、まずは春の勢力から変わってくる馬を見つけることになりそうです。
牝馬では、レインダンスがレースを使いながら確実に良くなってきている感じですが、上がり馬と言うには弱いでしょうか。
まして、幸か不幸かウオッカ秋華賞に回ってくることになってしまいましたから、とりあえずは2強とベッラレイアの対決を楽しみにしたいところです。


古馬戦線はまずはスプリンターズSからですが、夏のスプリントシリーズは、日程的に問題がないでしょうか。
折角夏に力を付けてきた馬が、シリーズチャンピオンのためにセントウルSに出てしまっては、GⅠに水を差すことにならないでしょうか。
去年のシーイズトウショウ(この馬は特に夏に力を付けたわけじゃありませんが)がそうでしたし、今年は折角距離短縮で本領を発揮してきたアグネスラズベリが同じ道を行きそうです。
もちろんGⅠだけが全てではありませんが、近年層の薄いこの路線だけに、勢いのある馬には良い状態でGⅠに出て来てもらいたいですしね。
いっそ、夏と言うことでは外れてしまいますが、スプリンターズSまでシリーズに入れてしまえば?とも思いますね。