結局、春よりもひどい馬場でのレースになってしまいました。


アストンマーチャンは文句無しの完勝。
小さいストライドで走る馬ですから道悪は大丈夫だろうと思っていましたが、パドックでの10k増の馬体とあの落ち着きは、前走感じた物足りなさを払拭するのに十分でした。
あの馬場であのペースで飛ばせば、後ろから差してくるのは厳しいですね。
この鞍上ならではの騎乗でしたし、やはり手も合いますね。
もちろん良馬場ならもっと強いでしょう。
あのパドックの気配を見ると、これならマイルでも、とも思わせますが、この競馬をしてしまった後には厳しいでしょうか。
サンアディユの充実振りも凄いものです。
夏に3戦した後の輸送競馬でも、体を減らすことなく出てきました。
4角の手応えからは、ちょっと厳しいかな、とも思いましたが、グイグイ伸びて一旦突き放された3着馬を捕まえて見せました。
アイルラヴァゲインは枠を生かした好騎乗と言っていいでしょうか。
ジョッキーは捕まえにいった分の3着と言っていましたが、あそこで積極的に行かなかったら3着も無かったのかも知れません。
やはり中山で、ということもあったのでしょうが。
キングストレイルは、後方からただ1頭伸びてきました。
正直、GⅠで外を回って勝ち負けできるほどの馬では無いと思っていましたが、予想以上の好走でした。
4角でキングストレイルがいた位置を取った馬が差して来るんだろうと思っていましたが、それはスズカフェニックスペールギュントだろうと思っていました。
特にスズカフェニックスには高松宮記念で道悪の上手さも感じていましたから(春より遥かに悪い馬場になってしまいましたが)、状態面の不安に目を瞑って期待をしていました。
結果的には両馬ともやはり状態に問題があったと言うことかもしれませんが、向う正面でキングストレイルが外から上がっていった時に一緒に行かなかった、あるいは行けなかったところが分かれ目だったようにも思いました。
出来や馬場のせいもあるでしょうが、ちょうどその前にクーヴェルチュールがいて入って行けなかったようにも見えました。
終い一辺倒ではないのは春のレースで示していましたから、あそこで行けていたらどうなっていただろうかと思ってしまいます。
クーヴェルチュールはあの出来で終い止まってしまったのは、馬場ではなく、やはり坂でしょう。