4歳2頭が期待通りの競馬をしてくれたことで、見ごたえのあるレースになりました。
ホクトスルタンの逃げは見事な平均ラップ。
上がりの速さだけでスローペースと言ってしまうのは短絡的です。
この鞍上ならではの後続を惑わすような流れにはなりませんでしたが、それは来年のお楽しみと言ったところでしょうか。
あるいは秋の府中でそんなシーンが見られるのかも知れませんが。
アサクサキングスも1番人気らしく堂々とした競馬をしてくれました。
これで押し切れなかったのは、マークされる立場を差し引いても、素直に力負けを認めるところでしょう。
メイショウサムソンパドックで数字以上にすっきりと見せていました。
レースでは中段からアサクサキングスをぴったりマークする形。
4角ですんなりと並び掛けられなかったのは、弱くは無い相手がスパートをかけている事ですから仕方の無いところでしょう。
直線に入ってアサクサキングスに寄られるところがあったのは最後の着差を考えると痛いところでした。
先にスムースに抜け出しての競り合いだったら、また違う結果だったのかもしれません。
いずれにしても力を示しました。
自分としては、今回の騎乗は前は捕まえに行って差を付けているわけですし、文句は無いところです。
まあ、去年の出来と鞍上ならば3角辺りで動き出してもっと凄い競馬になったのかもしれませんが。
さて、勝ったアドマイヤジュピタには脱帽です。
完全なスタミナ勝負では無かったですし、出遅れが結果的に幸いした部分もありましたが、この流れをいつもとは違う競馬で勝ってしまったのは、単なる瞬発力勝負だけの馬では無かったということでしょう。
母父リアルシャダイと言われても、この馬自体を見るとピンと来なかったんですが…
期待したトウカイトリックは、真っ向勝負に行き過ぎたと言うところでしょうか。
適性以上に底力の差が出てしまった感じです。
それでも力を出し切っての負けですから納得です。
アドマイヤモナークはあんなところからでは…


予想も馬券も大外れでしたが、良い競馬が見られたので悪い気分では無かったですね。